親友以上、レズ未満

久しぶりにラノベを読んでる。

入間人間の『安達としまむら』だ。そもそもなんでこれを読んでみようと思ったのか、とか入間人間の作品は読んだことがないのにどうしてこれには手が伸びたのか、とか動機に関しては全く思い出せなかったけど本屋を4軒巡ってようやく一巻を手にいれたのだ。

家では室内でタバコが吸えないのでドトールでタバコを吸いながら読んでみる。外見はかなり厳つい目つきをしてるのでまさかタバコを吹かしながら難しい表情をしてる男が読んでる本がブックカバーの裏側では女の子が乳繰りあってるとは思うまいとかちょっとほくそ笑んじゃう。

結局店内の肌寒さに限界がきて半分くらいで打ち止めになってしまったんだけど内容はもうこれ最高っす。こと人間関係に関して希薄なJK二人がお互いの距離感を探りつつ、けれどお互いの気まぐれな猫みたいな面に惹かれ合い関係を深めていく。

俺が読みたかった百合JKはこれなんだ、って声が出るレベル。親友以上、レズ未満のふわふわとした甘酸っぱくもつつけば瓦解するような脆い関係性。たまらんです、これなんですよ、これ。

アニメマリみてを視聴して女の子同士の耽美な世界観に惹かれ部屋にコバルト文庫があることを母親から嘆かれた中学生時代を思い出す。日常に潜む非日常、それが百合なんだ…最高…全巻読もう…

 

そんなことしてる内に夜の22時になってしまったので深夜でも開いてるラーメン屋にいくことに。山形駅前にある昔ながらのラーメンが食える『来門』さんに入った。

飲みの後の〆の一杯はここの脂ギッシュなチャーシューを食って仕舞えばここ以外考えられないってぐらい美味い。

メンマの端っこをオマケしてくれるぐらい店主のおっさんがすこぶる気さくで普段美容師からも声をかけられることも嫌う俺も不思議と会話が弾んじゃう。

人と人の距離感って難しいもんだなぁってラーメン食いながら思った。おわり。